今回は木造です。
近頃の木造住宅は軒の出幅を無くしてRC住宅のようなイメージですっきりした外観が多いですが、昔ながらの
軒にもメリットは多いのす。
①窓を開けていても雨が室内に入りにくい
②夏場の強い庇を遮ってくれる (夏の太陽高度は高いので庇が遮ります)
③冬場は逆に日差しが室内に入り込みます。
(太陽高度が低いので庇で日を遮りません)
昔はエアコンが無いので、窓を開けて換気を行う事を前提として、建物・窓の配置を考えて設計していました。
現在の住宅環境ですと、敷地が狭い為、敷地一杯建物を建てていますので、風の流れは内外とも有りません。廻りの目線や音も気にしますので、窓は閉め切りとなりエアコンにて室温調節となっています。
今回の不具合は、軒裏(ケラバ)の
傷みの修繕です。
数年前に軒・屋根の塗装をしているとの事です。
昔の住宅は梯子で登れるので点検してみます。
既存屋根にコロニヤルで重ね貼りにて修繕して有りますが、小口の金物が突きつけ処理と
なっているので、水が回り込んだようです。
シーリング処理をして保護の為に塗装をしました
破風板・軒裏共、塗装をして完了です。
写真には有りませんが、腐食した軒裏は剥がして下地から補修しています。
この時に漏水の原因が解りました。
大きな不具合が発生する前に定期的なお手入れを行えば、修繕費用がお安くなります。
行政からも色々な補助金が有りますので、ご相談下さい。